銀行系ファクタリング商品のメリット・デメリット 概要と検討基準

外資系金融機関で長年にわたって法人向け融資を担当しており、中小企業の資金繰りに精通している。この経験を活かして外資系金融機関にて、中小企業向けのファクタリング事業を立ち上げると共に、経営健全化のためのコンサルティングも行っている。自身の経験をOLTA Labに寄稿。

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・銀行系ファクタリングとは

売掛金債権を買い取る売掛金ファクタリングは多くのファクタリング会社で手掛けています。そのファクタリング会社は、親会社や成り立ちから次のように区分できます。

  1. 銀行系・・・銀行が設立した子会社です。ファクタリング専門の場合といわゆるノンバンクとして融資なども手掛けている場合があります。必ず貸金業者の登録を行っています。
  2. ノンバンク系・・・貸金業者が直接ファクタリングを手がけている場合と、子会社が手掛けている場合があります。貸金業者の場合は100%、子会社もほとんどが貸金業者の登録をしています。
  3. メーカー系、流通系・・・親会社がメーカーや流通大手、ゼネコンなどの場合です。もともとは親会社の資金や債権の管理を行っていましたが、現在は広く一般向けにサービスを提供しています。ほぼ100%貸金業の登録をしています。
  4. 独立系・・・上記のようなバックボーンを持たず、ファクタリング以外の業務もほとんど行っていません。貸金業者の登録をしている会社はほとんどありません。

中小企業の資金調達として人気の売掛金ファクタリングで2社間ファクタリングを提供しているのは独立系のファクタリング会社ですが、バックボーンが不明なので信頼性の面で不安がありますね。その点、銀行系であれば安心感が高いという方がいらっしゃいます。
今回は銀行系のファクタリングについてお話しします。

・銀行系ファクタリングのデメリット

銀行系は安心感が高いというのはみなさん納得でしょう。「銀行のやることに間違いはない」と盲目的に信用している人がいるくらいです。
では、銀行系ファクタリングにデメリットはないのでしょうか。

銀行系ファクタリングは「銀行名 ファクタリング」で検索すれば調べられます。
ほとんどの銀行系ファクタリングは、「3社間ファクタリング」です。つまり、売掛先に通知されます。
「売掛先に知られたくない」という方が多くて2社間ファクタリングが人気なのに、売掛先に通知される3社間ファクタリングしかないのはデメリットといえるでしょう。
当然、債権譲渡登記も行います。また、取引先との契約に債権譲渡禁止の特約があるときは書面による承諾が必要です。

さらに、銀行系ファクタリングの審査の特徴としては、安定的な長期間の取引先が複数社必要というものがあります。したがって、単発取引は対象になりません。取引開始から数か月の場合もダメです。売上額に大きな波があるのもダメです。
言い換えると、突発的な大口取引に資金が必要でも利用不可。御社や売掛先が設立3年未満ならダメ。季節要因などで売り上げが安定しないのも対象外ということです。

一部の銀行系ファクタリングの場合は、償還請求権付ファクタリングになります。
これは、決済日に売掛先から入金されないときは御社が代わって決済しなければならない特約です。お金がないからファクタリングしたのに自分で払わなきゃならないというのは無理すぎな条件ですね。

そしてなんといっても最大のデメリットは審査のハードルの高さです。
どれくらい高いハードルかというと、まずは提出書類です。
取引先との契約書はもちろん、注文書や仕様書、見積書、納品書、受領書など請求書以外の書類が整っていないといけません。
注文は電話で受けてあとは現場で打ち合わせて終わったら請求書だして終わり、というような取引では門前払いです。
それから御社の会計書類もすべてチェックされます。銀行の審査では一般的な財務指標はチェックします。家族経営の中小企業の経営にはほとんど役に立たたない財務指標ですが、チェックされます。
資金調達に詳しくない税理士さんは納税のための決算書を作ります。そのため、そのまま銀行に持っていくと財務指標の数値が悪くて審査が通らないことがあります。
会計書類は一朝一夕にできるものではないので普段からの準備が必要です。
もちろん、口座の資金の流れもこまかく確認されます。税金や社会保険料の滞納も見られます。場合によっては社長の個人口座の資金の流れも確認されます。
そんなこんなで審査期間は1か月程度かかります。
これはファクタリングだけでなく融資でも同じですね。
この最大のデメリットを克服できるかどうか、これは難題でしょう。

・銀行系ファクタリングのメリット

さて、たくさんのデメリットがでてきましたが、メリットはないのでしょうか。
おそらく最大のメリットは手数料の低さでしょう。
プロパー融資よりも少し高いくらいで年利換算だと6~12%程度です。月利だと0.5%~1.0%です。独立系ファクタリングだと月利換算で20%~30%ですから、その差の大きさに驚かれる方も多いでしょう。

もうひとつのメリットは銀行のネームバリューです。
3社間ファクタリングで売掛先に通知されるのは困るというデメリットを紹介しましたが、たとえば、三菱UFJ銀行のグループからファクタリングするなれば「え?おたくは三菱UFJと取引あるの?」「三菱UFJがお金を出すなら信用できるな」と思う取引先もいるはずです。このように御社の信用が強化されるメリットも考えられます。

場合によっては、ファクタリングでつきあい始めた銀行から新しい取引先を紹介してもらったり、融資につながることもあり得ます。
銀行系と取引するメリットは中でもこうした展開は他のファクタリング会社ではあり得ないものです。

・どんなときに銀行系ファクタリングを検討するか

これはファクタリングの必要な状況というよりも御社が銀行系ファクタリングの利用に必要な条件を満たしているなら積極的に検討すべきということになります。

あらためて銀行形ファクタリングの利用に必要な条件を整理しましょう。

・取引先との書類は整っている

契約書、見積書、注文書、納品書、受領書、請求書といった取引にかかる一連の書類が整っているかどうかをチェックされます。土木建築業界はここが甘いケースが多く、製造業では整っていることが多いです。また、取引先に大企業系列が多い場合もコンプライアンスの面から書類が整っていることが多いです。

・安定した長期間の取先が10社程度ある

少なくとも3年以上の取引があること、月商は、年商の1/12(平均月商)の±20%程度に収まるくらいに安定していることが望ましいでしょう。取引先の上位10社がこの条件に当てはまると審査では有利に進みます。

・税金や社会保険料などの滞納がない

どこかから借りてでも滞納はなくしておかないと審査は通りません。もっとも、過去3期分の滞納状況をチェックされるので、直前に滞納を収めていてもマイナス評価になります。

・銀行借り入れのリスケをしていない

融資の支払いができないのにファクタリングで売掛金まで手を付けてしまうのは信用悪化につながります。
現実にはこれだけの条件が揃っていれば融資でもいけるのですが、既に融資枠を使い切っているとか、融資には不動産の担保が必要だが担保割れしているとかそもそも不動産を持っていないという場合で融資が難しいからファクタリングで対応しましょう。ということがあります。
銀行系の場合は、全ての取引先を調査して1社ごとに取引上限を設定し、その合計で資金を調達できるようになります。ほとんどの場合は継続的な利用を想定しているので、毎月利用することもできます。請求書の発行から売掛金の収納代行までを一元化したサービスを提供しているところもあるので、事務コストの削減にもなります。

・まとめ

銀行系のファクタリングは利用に至るハードルはとても高く、使いにくい印象があります。しかし、手数料の低さとネームバリューの高さは魅力的です。
今回この記事を書くにあたってはかなりの数の銀行系ファクタリングを調査しましたが、銀行によってすこしサービスの質に違いがあります。
とくに地方銀行は利用できるエリアの制限もあるので、一度地元の銀行のファクタリングがどういうものか話を聞きにいってもみるのもいいかなと思います。

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